ちむどんどんプロジェクト 作り手の思いとこだわりを聞く
【胸高鳴る沖縄県産品 Vol.01】
うちなーかちゅー湯|株式会社 島食品
良質な素材を買いつけ、自社で開発・加工した商品は200点以上
1987年に先代の島川善幸が創業した「株式会社 島食品」は、業務用の海苔の販売からスタートした乾物専門店です。沖縄ではまだ海苔が希少だった時代に、島川は本土に海苔を買いつけに行き、自転車で県内を行商してまわったそうです。2代目の富永建一が継いだあとも事業を拡大し、現在は鰹節や焼き海苔、昆布、椎茸などの卸売りをメインに、小売り販売にも力を入れています。
良質な素材を九州などの生産地から直接買いつけ、地元沖縄の自社工場で加工・製品化しているのが私たちのこだわり。地味なイメージを持たれがちな乾物ですが、昔ながらの味を受け継ぎ、若い世代にも気軽に親しんでもらいたいという思いで、これまで200点を超える商品を開発してきました。
本土に嫁いだ娘と家族の健康を願って生み出された「うちなーかちゅー湯」
うちなーかちゅー湯は、粉末にした鰹節と味噌が主な原料です。化学調味料を使用せず、お湯を注ぐだけで手軽においしいかちゅー湯が作れるよう工夫しました。レギュラーのほか、沖縄県産のアーサ(写真)、もずく、多良間島産のとうがらしを加えた4商品があります。
この商品が生まれたのは、県外に嫁いだ娘に子どもができたのがきっかけ。子育て中で買い物や料理に時間をかけられない時でも、身体にやさしくておいしいものを食べてほしいという理由からです。
孫をはじめ小さなお子さまからご年配の方々まで幅広くご愛飲いただいております。そのほか、朝食やランチのお供として購入くださるお客さまも多いです。
お客さまの声を拾い、より良い商品作りに生かすことができるのが小売り販売の魅力
卸売りだけでなく、小売り販売にも力を入れているのは、つねにお客さまに近い存在でありたいと願ってのこと。日々、お店を訪れるお客さまと交わす会話の中から、思いもよらなかったアイデアをもらったり、時代のニーズを敏感に感じとることができ、より良い商品作りにつながっていると感じています。
私たちは2023年6月に豊見城市保栄茂(とみぐすくしびん)に工場と店舗を移転します。長寿県の復活が叫ばれている沖縄県ですが、新しい体制になっても、昔ながらのいいものをより多くの方に手に取ってもらえるよう努めていきたいと思っています。店舗にも足を運んでいただけるとうれしいです。
■店名:株式会社 島食品
■所在地:沖縄県那覇市鏡原町25-1
■TEL:098-858-5176
■営業時間:9:00~18:00
■定休日:第3土曜・日曜・祝祭日
■商品のその他入手先:りうぼう・イオン琉球・ユニオン・丸大・サンエー・コープ沖縄の一部店舗、オンラインショップ:https://shimafoods.theshop.jp/